自宅でお風呂を楽しもう!訪問入浴の費用と手順を分かりやすく徹底解説
「身体が不自由になって自宅のお風呂に入るのが難しくなった」「家族だけでの入浴介助は力仕事で不安……」そんな悩みを抱える方にとって、心強い味方となるのが**「訪問入浴介護」**です。
訪問入浴は、専用の浴槽をお部屋に持ち込み、看護師や介護スタッフのサポートを受けながら、リラックスして入浴できるサービスです。寝たきりの方でも、住み慣れた自宅で安心してお湯に浸かることができます。
今回は、訪問入浴を利用する際にかかる「費用」の目安や、当日の具体的な「手順」、そして利用開始までの流れを詳しく解説します。
1. 訪問入浴にかかる費用はどのくらい?
訪問入浴は公的な介護保険が適用されるサービスです。そのため、利用者の自己負担は原則として費用の1割(所得に応じて2〜3割)で済みます。
1回あたりの自己負担額の目安(1割負担の場合)
※地域や事業所の体制(加算状況)によって多少前後します。
要介護の方(訪問入浴介護): 約1,260円前後
要支援の方(介護予防訪問入浴介護): 約850円前後
この料金には、専用車両の走行費、浴槽の搬入、入浴介助、看護師による健康チェックなどのすべてが含まれています。
その他の加算費用
事業所のスタッフ構成や、お住まいの地域によっては数百円程度の追加料金(加算)が発生する場合があります。
初回加算: 初めて利用する月に加算されます。
サービス提供体制強化加算: ベテランスタッフが多く配置されている場合に適用されます。
清拭・部分浴への変更: 当日の体調不良で全身入浴ができず、体を拭く(清拭)のみになった場合は、料金が少し安くなります。
2. 入浴当日の具体的な手順と流れ
「部屋にお風呂が来る」といっても、実際にはどのような手順で進むのでしょうか?当日の流れは非常にスムーズで、おおよそ45分〜60分で完了します。
① 到着・バイタルチェック
看護師1名と介護スタッフ2名の計3名体制で伺うのが一般的です。まずは看護師が血圧、体温、脈拍を測定し、その日の入浴が可能かどうかを慎重に判断します。
② 浴槽の搬入と準備
健康チェックの間に、他のスタッフが専用の浴槽をお部屋へ運び込みます。畳1畳分ほどのスペースがあれば設置可能です。お湯は専用車からホースで給水するか、ご自宅のお湯をお借りします。
③ 脱衣・移動
スタッフがお着替えをお手伝いし、ベッドから浴槽へゆっくりと移動します。プライバシーに配慮し、タオルで体を覆いながら行いますので安心してください。
④ 入浴(洗髪・洗身)
お湯に浸かってリラックスしていただきながら、スタッフが髪や全身を丁寧に洗います。ご本人のペースに合わせ、「お湯の温度は大丈夫ですか?」といったお声がけをしながら進めます。
⑤ 上がり湯・着替え・スキンケア
浴槽から上がった後は、シャワーで上がり湯を行い、体を拭いてお着替えをします。乾燥しやすい肌への保湿クリーム塗布や、床ずれの処置などもこのタイミングで行います。
⑥ 片付け・終了後のチェック
浴槽を速やかに解体・搬出し、お部屋を元の状態に戻します。最後にもう一度体調を確認し、サービス終了となります。
3. 利用を開始するまでの3ステップ
訪問入浴を始めたいと思ったら、まずは以下の手順で進めていきましょう。
ケアマネジャーに相談:
まずは担当のケアマネジャーに「訪問入浴を利用したい」と伝えてください。要支援の方は地域包括支援センターが窓口になります。
事業所の選定と事前訪問:
ケアマネジャーが紹介してくれた事業所の担当者が自宅を訪問します。浴槽を置くスペースがあるか、お湯の確保はどうするかなどの現地確認を行います。
契約・ケアプラン作成:
内容に納得できれば契約を交わし、いつ・どのくらいの頻度で利用するかを決定します。
4. 訪問入浴を利用するメリット
家族の負担軽減: 重労働な入浴介助をプロに任せることで、ご家族の腰痛予防や休息につながります。
感染症の予防: 専門スタッフが皮膚の状態をチェックするため、湿疹や床ずれの早期発見に役立ちます。
精神的なリフレッシュ: 暖かいお湯に浸かることは、血行を促進するだけでなく、安眠やリラックス効果も絶大です。
まとめ:プロの手を借りて、安心・安全なお風呂時間を
「家のお風呂はもう無理かも」と諦める必要はありません。訪問入浴なら、専門の知識を持ったスタッフが安全に、そして心地よく入浴をサポートしてくれます。
費用面でも、介護保険を賢く利用すれば1回1,000円台からと、比較的利用しやすいサービスです。まずはケアマネジャーに相談して、ご本人にとってもご家族にとっても、豊かで清潔な毎日を手に入れませんか?
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