ただのいびきじゃない?睡眠時無呼吸症候群(SAS)のセルフチェックと検査の流れ


「最近、いくら寝ても疲れが取れない」「家族から、寝ている間に息が止まっていると言われた」

そんな心当たりはありませんか?実は、その激しいいびきの背後には、**睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)**という深刻な病気が隠れているかもしれません。

いびきは単なる「騒音」ではなく、体からのSOSサインです。放置すると、日中の激しい眠気だけでなく、高血圧や心疾患などの重大な合併症を引き起こすリスクもあります。この記事では、自分でできるセルフチェックから、病院での検査・治療の流れまで、分かりやすく丁寧に解説します。


睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。医学的には、10秒以上の気流停止(無呼吸)が1時間に5回以上繰り返される状態を指します。

呼吸が止まるたびに脳が「窒息する!」と判断して覚醒するため、本人は寝ているつもりでも、脳と体は全く休めていません。その結果、慢性的な睡眠不足状態に陥ってしまうのです。


【セルフチェック】こんな症状に心当たりはありませんか?

まずは、ご自身の睡眠や日中の状態を振り返ってみましょう。以下の項目に複数当てはまる場合は、注意が必要です。

1. 睡眠中のサイン(家族からの指摘を含む)

  • 激しいいびきの合間に、突然静かになる(息が止まる)

  • 突然「ガハッ」と息を吹き返すような音がする

  • 何度も目が覚める、または寝汗をよくかく

2. 起床時のサイン

  • しっかり寝たはずなのに、体が重く疲れが取れていない

  • 口の中がカラカラに乾いている

  • 起床時に頭痛がすることが多い

3. 日中のサイン

  • 会議中や運転中、読書中など、静かな場面で強烈な眠気に襲われる

  • 集中力が続かず、ケアレスミスが増えた

  • 常に体がだるく、やる気が出ない


病院で行われる検査のステップ

「もしかして?」と思ったら、早めに専門外来(睡眠外来、呼吸器内科、耳鼻咽喉科など)を受診しましょう。検査は段階を追って進められます。

ステップ1:問診と簡易検査(パルスオキシメトリ)

まずは医師による問診が行われます。その後、自宅に検査機器を持ち帰り、寝る時に指先や鼻にセンサーをつけて寝るだけの「簡易検査」を行います。これで、睡眠中の酸素飽和度や呼吸の状態を大まかに把握します。

ステップ2:精密検査(PSG検査)

簡易検査でより詳細なデータが必要と判断された場合、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査を行います。

  • 内容: 脳波、心電図、呼吸運動、眼球の動きなどを専門のセンサーで一晩測定します。

  • 方法: 1泊入院して行うのが一般的ですが、最近では自宅で本格的な検査ができるクリニックも増えています。


診断後の治療法にはどのようなものがある?

検査結果に基づいて、最適な治療法が選択されます。

  • CPAP(シーパップ)療法: 鼻にマスクを装着し、空気を送り込んで気道を広げる治療法です。もっとも一般的で効果が高いとされています。

  • マウスピース(スリープスプリント): 下顎を少し前に出す形で固定し、気道を確保します。軽症から中等症の方に有効です。

  • 生活習慣の改善: 減量や禁酒、寝姿勢の工夫(横向き寝)など、根本的な原因にアプローチします。


放置することの本当のリスク

SASを放置すると、血液中の酸素が不足し、心臓や血管に大きな負担がかかります。これにより、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を悪化させる原因になります。

また、日中の強い眠気は、交通事故や労働災害を招く危険性もあります。「たかがいびき」と楽観視せず、自分の健康と周囲の安全を守るためのアクションを起こしましょう。


まとめ:早期発見が、健やかな毎日を取り戻す鍵

いびきや無呼吸の指摘は、最初はショックかもしれません。しかし、適切な検査と治療を受ければ、驚くほど目覚めがスッキリし、日中のパフォーマンスが劇的に向上します。

もし大切な家族やパートナーから指摘されたら、それはあなたの健康を心配している証拠です。勇気を持って専門医に相談し、深く心地よい眠りを取り戻しましょう。

次は、実際に病院を探す際のポイントや、受診時に医師に伝えるべきメモの作り方について詳しくお話ししましょうか?


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