【セルフチェック付】イライラや抜け毛も?女性の「隠れ貧血」を見逃さないためのフェリチン値と5つのサイン


「最近、理由もなくイライラする」「シャンプーの時の抜け毛が増えた気がする」「階段を少し上るだけで息が切れる」……。

こうした症状、年齢のせいだと諦めていませんか?実は、血液検査で「異常なし」と診断されても、体内の鉄が枯渇している**「隠れ貧血(潜在的鉄欠乏)」**の状態にある女性が非常に増えています。

この記事では、見逃されがちな鉄分不足のサインや、カギを握る「フェリチン値」について、そして今日から始められる具体的な解決策を分かりやすく解説します。


そもそも「鉄分不足」になるとどうなる?

鉄分は、全身の細胞に酸素を運ぶ「ヘモグロビン」の重要な原料です。鉄が不足すると細胞が酸欠状態になり、代謝が低下します。特に女性は、月経による出血や、食事量の少なさ、妊娠・出産といったライフイベントにより、一生を通じて鉄分が不足しやすい環境にあります。

鉄分不足が深刻化すると、単なる「だるさ」だけでなく、美容やメンタルにまで深刻な影響を及ぼします。


あなたは大丈夫?鉄分不足のセルフチェックリスト

まずは、自分の体からのサインをチェックしてみましょう。3つ以上当てはまる場合は、鉄分が不足している可能性があります。

  • [ ] 朝、起きるのが辛く、午前中はずっと体が重い

  • [ ] 爪が平らになったり、反り返ったりしている(さじ状爪)

  • [ ] 氷を無性に食べたくなることがある(氷食症)

  • [ ] 以前に比べて抜け毛や枝毛が増えた

  • [ ] まぶたの裏が白っぽくなっている

  • [ ] 立ちくらみやめまい、耳鳴りが頻繁に起こる

  • [ ] 些細なことでイライラしたり、急に不安になったりする

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健康診断では見つからない?「隠れ貧血」とフェリチン値の重要性

一般的な健康診断で行われる血液検査では、「ヘモグロビン(Hb)値」が重視されます。しかし、ヘモグロビンは「財布の中の現金」のようなもの。一方で、体に蓄えられている「預金」に相当するのが**「フェリチン(貯蔵鉄)」**です。

貯蔵鉄(フェリチン)が底をつく仕組み

  1. 第一段階:まず「預金(フェリチン)」が減り始める。この段階ではヘモグロビン値は正常なため、通常の検査では見逃されます。

  2. 第二段階:預金が空になり、ついに「財布の現金(ヘモグロビン)」が減り始めます。ここで初めて「貧血」と診断されます。

つまり、貧血と診断されるずっと前から、体は深刻な鉄欠乏状態に陥っているのです。特にメンタル不調や肌荒れに悩む女性は、フェリチン値を測定してみることをおすすめします。


女性に現れる鉄分不足の5つの意外なサイン

1. 深刻なメンタル不調と不眠

鉄分は、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」や、やる気を出す「ドーパミン」を作る際の必須成分です。鉄が足りないと、気分の落ち込みや不眠、パニック障害に似た症状が現れることがあります。

2. 抜け毛・薄毛と爪の変形

髪や爪を構成するケラチンの合成には、酸素と鉄が必要です。鉄不足になると、髪は細くパサつき、爪はもろくなります。「美容液やトリートメントを頑張っても効果が出ない」という方は、内側からの鉄分補給が必要です。

3. 足がムズムズする(むずむず脚症候群)

夜、寝ようとすると足がムズムズして眠れない……。これは脳内のドパミン機能の低下が関係しており、鉄分不足が主な原因の一つとされています。

4. 氷食症(こおりしょくしょう)

「なぜか氷をボリボリ食べたくなる」という症状は、鉄欠乏性貧血の特有のサインです。口の中の温度調節機能や自律神経の乱れが関係していると言われています。

5. 肩こり・頭痛の慢性化

筋肉が酸欠状態になると、乳酸などの疲労物質が溜まりやすくなります。これにより、マッサージに行っても治らない頑固な肩こりや、ズキズキとした頭痛が引き起こされます。


効率的に鉄分を増やす!今日からできる「鉄活」対策

鉄分には、動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」があります。

  • ヘム鉄(吸収率:約10〜30%):赤身の肉(牛、ラム)、レバー、カツオ、マグロ、アサリ

  • 非ヘム鉄(吸収率:約2〜5%):小松菜、ほうれん草、ひじき、納豆、厚揚げ

効率よく鉄分を吸収するためのポイントをまとめました。

ビタミンCとタンパク質をセットで

非ヘム鉄は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が飛躍的に高まります。また、ヘモグロビンの材料となる「タンパク質」もしっかり摂取しましょう。

吸収を妨げるものを避ける

コーヒー、紅茶、緑茶に含まれる「タンニン」は鉄の吸収を阻害します。食事中や食後すぐは、水や麦茶、ルイボスティーなどタンニンを含まない飲み物を選ぶのがコツです。

調理器具に「鉄」を取り入れる

鉄フライパンや、お湯を沸かす際に「鉄たまご」を投入するだけでも、微量の鉄分を補うことができます。毎日の積み重ねが大きな差を生みます。


まとめ:自分の体を大切にするために

女性にとって鉄分は、健康で美しく、心穏やかに過ごすための「エネルギーの源」です。

もし、今あなたが原因不明の不調に悩んでいるのなら、それは体が送っている「鉄分を補給して!」というサインかもしれません。まずは毎日の食事で赤身の肉や魚を意識し、タンパク質とビタミンCを組み合わせてみてください。

「なんとなく調子が悪い」を放置せず、自分の体をしっかりとケアして、本来の輝きを取り戻しましょう。