シニア婚活カップル必見!再婚・事実婚でも安心な旅行保険「ペア・カップルプラン」の賢い選び方

人生の後半戦を共に歩むパートナーと出会い、新しい思い出を作るための旅行は、シニア世代の婚活や再婚生活において何よりの楽しみです。しかし、いざ「二人で旅行へ行こう」となった際、意外と見落としがちなのが旅行保険の準備です。

「入籍していないけれどカップルプランは使える?」「持病があっても加入できる?」「シニア特有のリスクに備えるには?」といった不安を抱える方も少なくありません。

この記事では、シニア婚活中の方や再婚されたカップルが、安心して旅を楽しむための旅行保険の選び方を徹底解説します。法的関係にとらわれない最新の保険事情や、高額な医療費リスクを回避するための具体的なポイントを網羅しました。


なぜシニアの旅行に「専用の保険」が必要なのか

若い頃の旅行とは違い、シニア世代の旅には特有のリスクが伴います。特に海外旅行の場合、日本のような国民皆保険制度がない国が多く、慣れない環境での体調不良や転倒による骨折などで入院すると、数百万円から一千万円を超える請求が来ることも珍しくありません。

1. 急な体調変化と持病の悪化

シニア世代にとって、長時間の移動や気候の変化は体に負担をかけます。普段は安定している血圧や心臓、持病の急変は、一般的なクレジットカード付帯の保険ではカバーしきれない場合があります。

2. 携行品の盗難や破損

高性能なカメラや補聴器、眼鏡、あるいは婚活の記念に購入した貴金属など、シニアの持ち物は高価なものが多くなりがちです。これらを紛失・破損した際の補償は、心の平穏に直結します。

3. 賠償責任のリスク

ホテルの備品を壊してしまったり、他人にケガをさせてしまったりした際の賠償責任も、旅慣れていない場所では起こりうるトラブルです。


入籍前でも大丈夫?カップルプラン・ファミリープランの適用範囲

シニア婚活を経て、まだ入籍前の事実婚状態であったり、交際中の段階であったりする場合、「二人まとめて加入できるお得なプラン」が使えるのかどうかは大きな関心事です。

法律上の夫婦でなくても加入可能なケースが増加

以前は「配偶者」の定義が厳格でしたが、近年の多様な家族形態(パートナーシップ)の広がりに伴い、多くの保険会社が適用範囲を拡大しています。

  • 事実婚・内縁関係: 同居の実態があれば、多くの保険会社で「配偶者」として家族割やカップルプランの対象となります。

  • 同性パートナー: 地方自治体の受領証などがある場合、あるいは同居している場合、対象となるケースが増えています。

  • 婚約中のカップル: 結婚を前提とした交際であれば、同一行程の旅行においてセットで加入できるプランが存在します。

カップルプラン(セット加入)のメリット

別々に加入するよりも、事務手続きが一度で済むだけでなく、「死亡保険金」以外の補償(治療費用や賠償責任など)を共有・通算できるタイプもあり、保険料を抑えつつ手厚い補償を確保できるのが魅力です。


シニア再婚カップルがチェックすべき3つの重要項目

保険選びの際、パンフレットの表紙の安さだけで選ぶのは危険です。シニア世代だからこそ重視すべき項目を絞り込みましょう。

① 治療・救援費用の無制限、または高額設定

海外旅行保険において最も重要な項目です。シニアの場合、入院が長引くリスクや、日本から家族が駆けつけるための「救援者費用」が高額になりがちです。最低でも1,000万円以上、医療費の高い北米などへ行く場合は「無制限」のプランを推奨します。

② 持病(既往症)の応急治療補償

多くの一般向け保険では「持病の悪化」は免責(支払い対象外)となります。しかし、シニア向け特約があるプランでは、旅行中に持病が急変した場合の応急処置費用をカバーしてくれるものがあります。これは熟年カップルの旅において、最も強力なお守りになります。

③ 24時間日本語サポートとキャッシュレス診療

万が一の際、現地の言葉で状況を説明するのは困難です。24時間体制で日本の医師や看護師に相談でき、かつ病院窓口で現金を支払わずに済む「キャッシュレス提携病院」の紹介サービスがあるかどうかを確認してください。


賢く節約!保険料を抑えるためのアドバイス

「安心は欲しいけれど、なるべくコストは抑えたい」というカップルのために、実戦的な節約術をご紹介します。

  1. クレジットカード付帯保険との「合算」を活用する

    お持ちのカードに旅行保険が付帯している場合、不足している項目(特に治療費用)だけを任意の保険で上乗せすることができます。ただし、カード保険が「自動付帯」か「利用付帯(旅費をカードで払うのが条件)」かは必ず確認しましょう。

  2. インターネット専用保険を選ぶ

    空港のカウンターで当日加入するよりも、事前にネットで申し込む方が「ネット割」が適用され、30%〜50%ほど安くなるのが一般的です。

  3. 「救援者費用」の重複を避ける

    カップルで別々に加入すると、それぞれの保険に救援者費用が含まれます。セットプランにすることで、この部分のコストを最適化できます。


最高の思い出にするために:出発前のチェックリスト

婚活・再婚の旅を成功させるために、保険加入と併せて以下の準備を整えておきましょう。

  • 英文の診断書・処方箋のコピー: 持病がある場合、現地の医師に正確な情報を伝えるために必須です。

  • 保険証券の控えを共有する: パートナーが倒れた際、もう一人が保険会社に連絡できるよう、証券番号や緊急連絡先を共有しておきましょう。

  • スマートフォンの充電とアプリの用意: 最近は専用アプリからワンプッシュでサポートセンターに繋がるサービスが主流です。


まとめ:安心が二人の絆を深くする

シニアの婚活や再婚は、人生をより豊かにするための素晴らしいステップです。その大切な時間を「もしもの不安」で曇らせてしまうのはもったいないことです。

適切な旅行保険、特にパートナーとの関係性に柔軟に対応してくれる「カップルプラン」を選ぶことは、お互いを大切に想う気持ちの表れでもあります。補償内容を二人で確認し合う時間もまた、お互いの価値観を知る良い機会になるでしょう。

万全の準備を整えて、二人だけの特別な旅を心ゆくまで楽しんでください。