口内炎には赤と白がある!それぞれの種類と原因、効果的な対処法を徹底解説
口の中が痛くて、食事や会話が辛い…そんな時にできるのが「口内炎」ですよね。鏡で見てみると、赤いものや白いもの、大きさも様々で、「これって同じ口内炎なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、口内炎にはいくつか種類があり、赤い口内炎と白い口内炎では、それぞれ原因や特徴が異なることが多いんです。自分の口内炎のタイプを知ることは、適切な対処法を見つけ、早く治すための第一歩になります。
この記事では、口内炎の「赤」と「白」の決定的な違いから、それぞれの種類やできる原因、そして今日からできる効果的な対処法まで、詳しく解説します。もう口内炎に悩まされない、快適な毎日を取り戻しましょう!
1. 口内炎の「赤」と「白」:見た目の違いとその意味
口内炎は、炎症を起こしている状態によって色が異なります。大まかに言うと、赤色は炎症の初期段階や刺激によるもの、**白色は粘膜の潰瘍(かいよう)**を示していることが多いです。
特徴 | 赤い口内炎 | 白い口内炎(アフタ性口内炎が代表的) |
見た目 | 粘膜が赤く腫れている、ただれているように見える | 白っぽい膜(偽膜)で覆われている、周囲が赤い |
痛み | 比較的軽度、ヒリヒリ感 | 触れると強い痛みがある |
主な原因 | 刺激(火傷、擦れ)、初期炎症 | 免疫力の低下、ストレス、栄養不足 |
2. 【白い口内炎】の正体と原因:最も一般的な「アフタ性口内炎」
口内炎と聞いて多くの人がイメージするのが、この「白い口内炎」ではないでしょうか。最も一般的なタイプで、「アフタ性口内炎」と呼ばれます。
アフタ性口内炎とは?
特徴: 境界線がはっきりした円形や楕円形で、中心が白っぽい膜(偽膜)で覆われ、その周囲が赤く炎症を起こしているのが特徴です。1~2mm程度の小さなものから、10mm以上の大きなものまで様々です。
できる場所: 頬の内側、唇の裏側、舌、歯茎など、口の中のどこにでもできます。
痛み: 食事や会話などで触れると、非常に強い痛みを伴います。
治癒期間: 通常、1~2週間程度で自然に治ることが多いですが、大きいものは治るまでに時間がかかります。
アフタ性口内炎の主な原因
アフタ性口内炎の明確な原因はまだ特定されていませんが、以下の要因が複合的に絡み合って発生すると考えられています。
ストレスや疲労: 精神的・肉体的なストレスや疲労が蓄積すると、免疫力が低下し、口内炎ができやすくなります。
睡眠不足: 睡眠不足も免疫力の低下に直結し、口内炎の原因となります。
栄養不足: 特にビタミンB群(B2、B6など)やビタミンCの不足は、粘膜の健康に悪影響を与え、口内炎ができやすくなると言われています。
口の中の傷: 誤って頬の内側を噛んでしまったり、歯ブラシで強く擦ってしまったりといった小さな傷が、アフタ性口内炎に発展することがあります。
体質・免疫力の低下: 風邪をひいた時など、体調を崩して免疫力が低下している時にできやすい傾向があります。
胃腸の不調: 胃腸の調子が悪い時にも、口内炎ができやすくなることがあります。
3. 【赤い口内炎】の正体と原因:様々なタイプ
白いアフタ性口内炎とは異なり、粘膜が赤くただれたり、水ぶくれになったりするタイプの口内炎です。
主な赤い口内炎の種類と原因
カタル性口内炎:
特徴: 粘膜が赤く腫れたり、ただれたり、ザラザラした感じになったりします。アフタ性口内炎のような明確な白い潰瘍ではありません。
原因:
物理的な刺激: 歯や入れ歯が当たって擦れる、火傷(熱い飲食物)、歯磨き粉による刺激、矯正器具の接触など。
細菌やウイルスの増殖: 口腔内の衛生状態が悪化することで、細菌が増殖し炎症を起こすことがあります。
痛み: ヒリヒリとした痛みや、食べ物がしみるような痛みが特徴です。
ウイルス性口内炎:
特徴: 口の中に小さな水ぶくれが多数でき、それが破れるとただれて痛みを伴います。発熱を伴うこともあります。
原因: ヘルペスウイルスや手足口病の原因となるウイルスなど、ウイルス感染によって引き起こされます。特に乳幼児に多く見られます。
痛み: 広範囲に痛みが生じることが多く、食事が困難になることもあります。
アレルギー性口内炎:
特徴: 特定の物質に触れると、粘膜が赤く腫れたり、発疹が出たりします。
原因: 食物アレルギーや、歯科材料(金属など)、特定の歯磨き粉やマウスウォッシュなどの成分に対するアレルギー反応で起こります。
4. 口内炎ができてしまったら?効果的な対処法
口内炎の種類に関わらず、共通してできる対処法と、それぞれに特化したケアがあります。
共通の対処法(白い口内炎・赤い口内炎どちらにも有効)
口腔内を清潔に保つ:
刺激の少ない歯磨き粉を使い、優しく丁寧にブラッシングしましょう。
うがい薬やマウスウォッシュで口腔内を清潔に保ち、細菌の増殖を抑えるのも効果的です。
刺激物を避ける:
辛いもの、熱いもの、酸っぱいもの、塩辛いものなど、口内炎を刺激する食べ物・飲み物は避けましょう。
硬い食べ物も、患部に当たって痛みを悪化させる可能性があるので注意が必要です。
十分な休養と睡眠:
免疫力の回復を促すため、とにかく体を休ませることが大切です。
栄養バランスの取れた食事:
特にビタミンB2、B6、Cは粘膜の健康維持に重要です。積極的に摂取しましょう。
ビタミンB2: 納豆、卵、レバー、牛乳など
ビタミンB6: 鶏肉、マグロ、バナナ、にんにくなど
ビタミンC: パプリカ、ブロッコリー、柑橘類、イチゴなど
市販薬の活用:
貼るタイプ: 患部を保護し、薬の成分を届かせます。
塗るタイプ: 炎症を抑えたり、痛みを和らげたりする成分が含まれています。
スプレータイプ: 広範囲に使えるものもあります。
薬剤師や登録販売者に相談して、自分の口内炎に合ったものを選びましょう。
白いアフタ性口内炎への追加ケア
ビタミン剤の摂取: 栄養不足が疑われる場合は、サプリメントなどでビタミンB群やビタミンCを補給することも検討しましょう。
赤い口内炎への追加ケア
原因となる刺激を取り除く:
歯や入れ歯が当たっている場合は、歯科医院で調整してもらいましょう。
熱いものを飲む際は冷ましてからにするなど、注意しましょう。
歯科医院への受診:
特にカタル性口内炎やアレルギー性口内炎の場合は、原因の特定と除去が重要です。
ウイルス性口内炎は、医療機関での適切な診断と治療が必要です。
5. こんな口内炎は要注意!病院を受診すべきケース
ほとんどの口内炎は自然に治癒しますが、中には注意が必要なケースもあります。
2週間以上経っても治らない:
一般的な口内炎は1~2週間で治ることが多いですが、それ以上長引く場合は、別の病気が隠れている可能性があります。
頻繁にできる、数が多い:
何度も繰り返したり、一度に複数個できたりする場合は、体の免疫力の低下や、何らかの疾患のサインかもしれません。
痛みが非常に強い、範囲が広い:
日常生活に支障が出るほどの強い痛みや、広範囲に広がっている場合は、早めに受診しましょう。
発熱や全身倦怠感を伴う:
ウイルス性口内炎などの可能性があります。
市販薬が効かない:
症状が改善しない場合は、専門医の診察が必要です。
迷った場合は、まずは歯科医院を受診することをおすすめします。必要に応じて、口腔外科や耳鼻咽喉科、内科などを紹介してもらえることもあります。
まとめ:口内炎の種類を知って、賢く対処しよう!
口内炎は、見た目の色や痛みの種類によって、その原因や適切な対処法が異なります。
**白い口内炎(アフタ性)**は、ストレスや栄養不足、免疫力低下が主な原因。
**赤い口内炎(カタル性など)**は、物理的な刺激や細菌・ウイルス感染が関係していることが多いです。
どちらのタイプであっても、口腔内を清潔に保ち、刺激物を避け、十分な休養と栄養を摂ることが治癒への近道です。そして、「おかしいな」と感じたら、迷わず医療機関を受診しましょう。
正しい知識を持って口内炎に対処し、口の中の不快感から解放された快適な毎日を送りましょう!