日本の「水産業」を数字で見てみよう!海と魚の今を知る旅
私たちがお寿司や焼き魚を美味しくいただくとき、その裏側で日本の水産業がどんな状況にあるのか、考えたことはありますか? 実は、日本の水産業は、たくさんの面白い数字と共に、様々な変化を遂げているんです。
今回は、ちょっと数字をのぞき見しながら、日本の水産業の「今」を一緒に探ってみましょう! 難しい話は抜きにして、グラフやデータから見えてくる、海と魚たちの物語に触れてみませんか?
穫れる魚の量はどうなってる?
日本は、海に囲まれた島国だから、魚がたくさん獲れるイメージがありますよね。確かに、今でもたくさんの魚介類が水揚げされています。例えば、ある年の漁業・養殖業の生産量は、なんと400万トンを超えることも! これは、大きな魚をたくさん獲れる巻き網漁や、ホタテなどの養殖が頑張ったおかげなんです。
でも、獲れる量が増えても、お魚の値段が下がってしまうと、漁師さんの収入は厳しくなってしまいます。アニサキス(寄生虫)の問題や、カツオの値段が下がってしまったり、イカがなかなか獲れなかったり…そんな小さな変化が、実は水産業全体の収入に大きく影響することもあるんですよ。
どこで魚を獲っているの?漁場の移り変わり
昔の日本は、世界中の遠い海まで漁に出かけて、たくさんの魚を獲ってきました。まるで、世界を股にかける冒険家みたいですね! しかし、今では世界中で「200海里経済水域」という、それぞれの国の領土から200海里(約370km)までの海は、その国のもの!というルールができました。
これにより、遠くの海で漁をするのが難しくなり、日本の水産業は、自分たちの国の周りの海(沿岸)で魚を獲ることが中心になってきました。昔は遠くの海で獲れる魚が多かったけれど、今では沿岸漁業が全体の3割くらいを占めるまでになったんですよ。これは、私たちが住む日本の海の恵みを、より大切にしている証拠かもしれませんね。
漁師さんは今、どうしてる?働く人の変化
「漁師さん」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか? 力強く、たくましい男性の姿を想像するかもしれませんね。しかし、日本の水産業を支える漁師さんの数は、少しずつ減ってきています。そして、ベテランの漁師さんが多く、全体の平均年齢は高めなんです。
でも、最近では少しずつですが、30代以下の若い世代が漁師さんの世界に飛び込んできています。これは、海の仕事の魅力が見直されたり、新しい働き方が増えたりしている証拠かもしれません。海の仕事は大変なことも多いけれど、自然を相手にするやりがいや、新鮮な魚を獲る喜びは、何物にも代えがたい魅力があるのでしょうね。
食卓の変化!お肉 vs お魚、どっちを食べる?
食卓に並ぶお魚の量も、昔と今ではちょっと変化しています。昔は、私たち日本人にとって「魚」は食卓の主役でした。しかし、最近では、お肉を食べる量がお魚を食べる量よりも多くなっているんです。
これは、食の好みが多様化したり、お肉を使った美味しい料理が増えたりした影響かもしれませんね。昔はイカやエビがよく食べられていたけれど、今はマグロやサーモン、ブリなど、種類も少し変わってきているんですよ。
まとめ:数字が語る水産業の未来
数字で見てみると、日本の水産業は様々な課題に直面しながらも、新しい変化の波に乗ろうとしていることが分かりますね。漁獲量の変化、漁場の移り変わり、そして働く人や食べる人の変化…これらはすべて、私たちの食卓と密接に関わっています。
これからも日本の豊かな水産資源を守り、美味しい魚をみんなで楽しめるように、水産業の持続可能な発展を応援していきたいですね。私たち一人ひとりが、どんな魚を、どこで、誰が獲ったのか、少しだけ意識するだけでも、日本の水産業を支える力になるはずです。